ナガモト の blog

Full Cycle Developerを目指すエンジニアが有用そうな技術記事や、ポエムのようなよしなしごとを投稿するブログです。

落ちた企業を名指しで褒める記事

タイトル通り、企業を名指しで褒める記事です。
経歴的にジョブホッパーな筆者が実際に見聞きした企業のうち、 選考で落ちたにも関わらず賞賛したいと思った企業様を褒めています。
本気の「御社の益々のご発展を応援申し上げます」を伝えたいレベルです。

諸注意

  • 当記事において意図的な皮肉表現はなく、ただただ褒めているつもりです
  • 落ちたくせに褒めるって偉そうだなという印象を受けたらすみません

対象企業について

  • 筆者が選考に落ちた・見送られた企業
  • 当然ながら実際に働いたことはない
  • 選考フロー・媒体は様々

素晴らしい企業

  • 株式会社CaSy
  • ラクスル株式会社
  • 株式会社フクロウラボ
  • BizteX株式会社

株式会社CaSy

ざっくり特徴

  • エンジニア側との面接、ビジネス側(経営陣?)との面接両方行う
  • 面接で被選考者と対等に深く向き合う
  • 抱える課題と、これからどうしたいか、どうコミットしてほしいか具体的な共有がある
  • 見送り理由が具体的で納得感がある

良かった理由・所感

エンジニア側・ビジネス側どちらの面接も形骸化しておらず、それぞれ独立して判断しているように感じた。
(「最終面接は顔をあわせるだけ」みたいなことはない)

面接においては、選考するもの・されるものどちらが偉いわけでもなく、対等に向き合い、お互いが腹を割って話せるように意識しているように感じた。
腹を割って人と話すとある程度疲れると思うし、実際私はどっと疲れた。面接担当者も同様に疲れただろうし、それくらい力を入れているようだった。

入社した場合に、どう働いてほしいか、どう期待しているかを具体的に共有され、働いている自分をイメージしやすかった。

後日結果とともに共有された見送り理由は、面接においてより深く話し合った内容に関与していて、自分の何が不足していたか、今後改善するための材料となるものだった。

BizteX株式会社

ざっくり特徴

  • 面接担当者が面接をお互いにとって有意義なものにするというポリシーを持っていた
  • 回答が簡単ではない質問には、どういった意図で聞いたか、自分はこう考えているがセット
  • 抱える課題と、これからどうしたいか、どうコミットしてほしいか具体的な共有がある
  • 見送り理由が具体的で納得感がある

良かった理由・所感

面接をお互いにとって有意義なものにするというポリシー

これが非常に素晴らしいと感じた。お互いが大切な時間を面接に使用しているという前提で、少しでも実りのある時間にしようとしているのを感じた。

簡単ではない質問は聞きっぱなしではなく、フォローを入れたり、どうして聞いたのかを共有された。
また概念・設計思想などについては、面接担当者自身の考えも聞かせてもらえた。
これらのおかげで、そもそも回答しやすいし、自身の回答を反省できるし、単純に学びがあった。

現在どのレベルでどのポジションの人材を探しているか、どういう働きを期待しているかを具体的に共有されたことで、自分がこれから経験したい領域であるかを判断できた。
また、見送り理由として、あるスキル(領域)に関して期待値に未達であることを具体的に共有を受けられたのがよかった。
自分がやりたいことを任せてもらうために、今何が不足しているかを知ることができたのは非常に大きかった。

株式会社フクロウラボ

ざっくり特徴

  • 綺麗事ばかりでなく、応募者の志望度が下がるかもしれない情報も開示する
  • 選考速度が早い
  • 抱える課題と、これからどうしたいか、どうコミットしてほしいか具体的な共有がある
  • 見送り理由が具体的で納得感がある

良かった理由・所感

具体的には記載しないが、綺麗事ばかりを述べるのではない正直な情報共有が非常にいいと感じた。
面接者が選考をお互いにとってのマッチングだと認識しているのだろうと思った。

選考速度が早いものの、なげやりな回答ではなく、具体的で納得感のあるものだった。

ラクスル株式会社

ざっくり特徴

  • 技術試験がある
  • 抱える課題と、これからどうしたいか、どうコミットしてほしいか具体的な共有がある
  • 見送り理由が具体的で納得感がある

良かった理由・所感

技術試験は面接同様に会社に訪問して現地で取り組むタイプで、試験時間はコンパクトにされつつも、いろんな要素が凝縮された試験内容だった。
試験周りのフローもよく練られているように感じた。
(開始前の質問時間や回答後の面接(なぜそう回答したのか?の確認等)など)

筆者は試験時に相当テンパっていたが、フォローしてもらったり、考慮してもらったりありがたかった。
(テンパるテンパらない含めて実力だと思うので、もっと雑に扱われても仕方ない自覚はあった)

採用中のチーム・ポジションが複数あった中、それぞれどういう状況でどういった人がほしいか共有された上で、どこが向いてそうかまで提案があった。
入社後をイメージしやすかったし、具体的な提案があることでテンプレの説明でなく、しっかり見られていると感じた。

気付き

  • 抱える課題と、これからどうしたいか、どうコミットしてほしいか具体的な共有がある
  • 見送り理由が具体的で納得感がある

はすべて共通していた。
(これらは当たり前に感じるかもしれないが、当たり前を当たり前にできるのはすごいこと)
具体的な課題と期待を共有した上で、納得感のある判断ができると良い選考なのだと感じた。
また、そういった良い選考からは学びが多く、成長の糧を得ることができた。

そして、その場合には仮に残念な結果になったとしても、
「見送られたことが悔しい以上に良い選考だったし、成長の糧を得ることができたし、いい企業だな!」
と感謝と尊敬ができると気付いた。

総括

当記事に記載した企業は素晴らしい選考を行う、尊敬できる良い企業