ナガモト の blog

Full Cycle Developerを目指すエンジニアが有用そうな技術記事や、ポエムのようなよしなしごとを投稿するブログです。

情報科学若手の会冬の陣2019 参加レポート

wakate.connpass.com に参加してきたのでそのレポートです。

会場について

ヤフー株式会社のご協力のもと、オープンコラボレーションスペース「LODGE」をお借りして開催

LODGE綺麗でした。オシャレすぎて落ち着かないこともなく、静かすぎて黙々するしかないわけでもないというちょうどいい空間でした。

通常発表枠

https://twitter.com/arayaryoma

araya (@arayaryoma)さんの「Web フロントエンドを頑張りたい人と頑張りたくない人のための話」

arayaryoma.github.io

複雑になったフロントエンド事情を詳しくない人にも優しく解説してくれました。また、参加者の希望に合わせて発表内容を分岐させていて、引き込むのがうまいなあと思いました。

個人的にはこれがハイライトです。

友利奈緒ちゃん (@K_atc)さんの「実装して学ぶ Symbolic Backward Execution」

speakerdeck.com

ガッチガチのガチな情報科学という感じでした。私が大学院時代に所属していた研究室が取り扱っていた内容に近かったので、少しだけ理解できましたが、専門のシンポジウムに投稿するレベルでした。最弱事前条件はテスト生成に利用できるのはもちろんですが、事前条件が存在しないことを証明することで到達不能コードも検出できるので、リファクタリングにも応用できそうですね。

発表内容もガチで興味深かったですが、発表者も興味深い人でした。下記のキャラクターの全身コスプレをしている成人男性と言えば興味深さが伝わるでしょうか(笑) dic.pixiv.net

palloc (@porisuteru)さんの「異常検知の最新事情と給与の話」

speakerdeck.com

雑談でエモい給与の話などのあと、異常検知の最新動向をわかりやすく発表していました。異常検知をテーマに研究を始める人にイントロとして使用する資料にちょうど良いのではないかと感じました。研究室時代を思い出しながら、異常検知の分野が機械学習で加速していることを知れたのはいずれ業務にも役立つ時が来るのではないかと感じました。

Knium is is Knium? (@Knium_) さんの「セキュリティキャンプとCコンパイラ自作の誘い」

1/22時点で資料上がってません。

セキュリティキャンプがいかに素晴らしいか、コンパイラをいかに作成するか、コンパイラ作成がどれだけ楽しいかを全力で発表していました。

私は、学生時代の簡易コンパイラ作成課題の地獄を思い出しつつ、「この人すげえ!」と思ってました。心底楽しそうに技術のことを話す人を見るのは楽しい。

くろさん (@kuro_m88)さんの「Webデバイスラッキング手法の紹介」

speakerdeck.com

ラッキングとか正直よくわからんと思っていましたが、一通りの一般的な手法とグレーなトラッキング方法とを知ることができて、非常に有意義でした。アドテクも面白そうだなと感じました。

Makoto Kawano (@mkt_kwn)さんの「Node-RED フロー 分散処理化による次世代の都市システム」

1/22時点で資料上がってません。

概要は「ゴミ収集車で都市のデータを集めて色々やってみたよ」という感じでした。研究で取り組んでいるらしいですが、早速社会の役に立つレベルに到達していたのですごいなと思いました。研究室は学生募集中らしいですよ!

icchy (@icchyr)さんの「CTFと現実世界」

1/22時点で資料上がってません。

発表からCTFは脆弱性を見つけることで社会に貢献しているし、CTFの問題が難化しているのは、世の中のアプリケーションのセキュリティ平均レベルが上がっているということだろうなと思いました。あと、CTFの賞金でかい!

LT枠で私も発表させていただきました。それについては下記からどうぞ。 ngmt83.hatenablog.com

飛び入りでLT枠が増えていたのですが、聞くのに夢中であまりメモが取れておらず、申し訳ないです。

最後のスポンサーセッションはCAの採用担当者でしたが、いいアイスブレイクを持っているなあと思いました(笑

全編を通した感想

学生が生き生きと高いレベルで技術について語っている様を見て、非常によい刺激を受けました。若手のこれからが楽しみであると同時に、自分もまだまだ頑張らねばと危機感も覚えました。

また、学生時代はけっこう嫌いだった学問が社会人になったからか楽しく感じました。たまにはビジネスのことを忘れて、好奇心の赴くまま学問やってもいいし、エンジニアリングしてもいいんじゃないかなと思いました。初心に還りたい人におすすめな勉強会です。

これからも情報科学若手の会をウォッチしていきたいですね。