「第4回 転職透明化らぼ-技術ブランディング編」参加レポート
先日、転職透明化らぼに参加してきました。 rtlabo.connpass.com
第1回から気になっていましたイベントでしたが、やっと初参加することができました。
参加した動機は私自身ジョブホッパーなので、自身のこれまでの行いを省みるため。また、現職ではエンジニア採用にも積極的に関わるつもりのため、改めて勉強しておきたかったためです。
イベントは異なる視点・ポジションのパネラーが3人呼ばれており、それぞれの発表とパネルディスカッション。また、イベントスポンサーの3社のLTが行われました。
パネラー発表
翔泳社 近藤 様 「メディアから見た技術ブランディングに効くコンテンツ 〜企業編・個人編〜」
冒頭にコール&レスポンスで会場を味方につけつつ、個人の印象を残すという戦略を実行しつつ、ブランディングをテーマにプレゼンしているところで説得力を感じました。
メディアの編集者だけあってとても理解しやすいプレゼンでした。技術ブランディングについてコンパクトにまとめてあるのでサクッと読めてしまいますし、私がどうこう説明するよりSpeaker Deckを見ましょうという感じです。
クラウドワークス 飯田 様 「技術ブランディングやっていきの会社が考えるフェーズ別戦略」
技術ブランディングについてなんとなく理解した気になっていることを丁寧に言語化し、目標とする状態とそのモデルとなる会社も認識して目標・ゴールを具体化しているところが素晴らしいと感じました。
また、組織としてのやっていきと、それを支える個人レベルでの工夫を合わせて紹介されていて、ためになりました。 背中を見せることと、いい意味でそそのかすこと、ぜひやっていきたいです。
mottox2 様 「プレイヤー目線の技術ブランディング」
エンジニア個人(特にマネージメントではなく技術職として)の視点からの技術ブランディングに関するプレゼンでした。
「発信することで信頼の初期値が上がる」「最近のいい会社は採用にエンジニアが関わるからブランディング時に人事を意識する必要はない」はしっかり覚えておきたいと思いました。 また「まずは自分の活動透明化から始めよう」とプレゼンを綺麗に締めくくったところに、ソフトスキルも備えていてすげえなあと思わされました。
ご本人のブログを見るとより理解が深まると思います。
イベント参加レポートを書きました! | 『転職透明化らぼ』で個人の技術ブランディングについて話してきた - mottox2 blog https://t.co/P81kONGafB
— もっと@Next.jsやってる (@mottox2) 2019年11月25日
スポンサーLT
スポンサーであるゆめみさん、うるるさん、プレイドさんからも技術ブランディングについてLTいただきました。会社紹介だけでなく、知見を共有してもらえるのはとてもいいですね。
内容とは一切関係ないですが一番印象に残ったのはこちら。
内容とは全然関係なくて申し訳ないけど、片岡さん40代なのまじ!?若いっつーか肌綺麗っつーか #転職透明化らぼ
— ナガモト (@ngmt83) 2019年11月22日
パネルディスカッション
参加者から寄せられた質問に対してプレゼンター3名とモデレーターgamiさんがトークを繰り広げました。ネットラジオをやってるだけあってモデレーターに安定感があって聴きやすかったです。
以下、ディスカッションの内容メモです。 発言者がないものは発言者を覚えていなかったり、誰かが重要でない(全員同じ意見など)ものです。
Q. ブランディングを主導するのは誰?どの部門?
旗振り役、リーダは組織によるが、エンジニア全員が関与する。人事だけ、エンジニアだけということは基本ない。
Q. 発信の最初の一歩が難しい、どうするか
mottoさん「先輩にLT枠に申し込まれたことがきっかけだった。きっかけはなんでもいい。ブランディングやっている企業に入ればメンターが見つかる」
Q. SIのブランディング工夫
小規模な受託案件のAWS運用といった抽象化したノウハウ。受託開発は露出がすくないからこそやると差別化できる。
Q. 技術ブランディングで効果が出た施策
ありきたりだけどブログ。
mottoさん「広く知られるという意味では同人誌。仕事・内向けでは誠実な仕事をすること」
近藤さん「趣味を共有すると仕事獲得やキャラ付けにも役立つことがある」
Q. 採用するとき個人のアウトプットどこまで見る?
飯田さん「めっちゃ見る。アクセスできるものは全部見る。数年前からの積み重ねも見る」
Q. 実務経験がなくともブランディングになるか?
mottoさん「なりうる。独学だからすごい、すごくないじゃない。サービスやライブラリを作って評価(内定など)される人はいる」
Q. ツイッターに技術以外どの程度書いていいの?
自由でいい。
gamiさん「自分を毀損してしまわないか。そうでなければ自由でいい」
Q. ブランディングの指標
飯田さん「定性的にはOBに外からの評判を聞く」
近藤さん「ブログのPVをKPIにするのは危険(炎上へのインセンティブになる)。登壇の誘いなどアウトプットへのアウトカムを指標にしている」
Q. 広く使われている技術でどう差別化するか
近藤さん「導入ハードルの高い受託やレガシーなところでの試行錯誤は反響が大きい」
飯田さん「巨大なモノリスRailsアプリに立ち向かう会社は多いが、どう立ち向かったかのアウトプットは差別化できるのではないか?」
mottoさん「深みのある話ができるならそれをやる。深みのある話は個人では難しいが会社ブログならできそう。個人では差別化できないならしなくてもいい」
所感
期待していた通り、ブランディングに関する学びとその整理ができました。最近サボりがちな自分に喝を入れることもできてよかったです。
また、懇親会で人事の方から「面接やカジュアル面談後の【湯上り感】を大事にしている」という話を聞きました。自分の過去の経験からも【湯上り感】はとてもしっくりきたし、いい言葉だと思いました。
2019年あと1ヶ月と少し頑張っていこう。
余談
書き終わってから他の参加者の記事に気づいたのですが、下記ブログが私より早くよくまとまっておりました! naipaka.hatenablog.com