「マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント」を読みました
感情的になることと、感情を伝えることはイコールではありません。
私が「マンガでやさしくわかるアンガーマネジメント」から得た最も重要なセンテンスです。
- 作者: 戸田久美,葛城かえで,柾朱鷺
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2016/06/24
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
本書を読んだ経緯
本書はマンガでわかる〜シリーズがセールだったときにたくさん衝動買いしたうちの1冊です。しばらくは積ん読状態でした。
読み始めたきっかけは次の記事です。 kdnakt.hatenablog.com この記事がアンガーマネジメントを簡単にでもすぐに学んだ方がいいと私に思わせてくれました。
概要
タイトルから察する通り、怒りという感情とうまく付き合うためのノウハウやトレーニングをマンガ付きで説明するという内容になっています。小難しい専門的な話を詳細に説明するのではなく、ノウハウやTipsを明日から活かせるように噛み砕いて解説しています。文量は少なく、速読でなくとも2, 3時間で読めてしまうでしょう。これはよくまとまっているということであり、長所です。
早速活かしたいノウハウとTips
一部抜粋して紹介します。
怒りのピーク6秒をやり過ごすテクニック
怒りの現場から席を外し頭を冷やすというタイムアウト。深い腹式呼吸を意識する呼吸リラグゼーション。これらは場所を選ばずシンプルで実行しやすく、実際にやってみても効果的でした。アンガーマネジメントという言葉を知らなくてもやってる人はいると思います。
アンガーログ
どういう時に怒りを感じているのかを自覚するために怒りを感じた時に何を思ったかを記録します。実際にやってみると、怒っているときに自分は怒っていると冷静になれるところも良いです。
「べき」ログ
怒りの元を知るための「べき」を記録します。私の簡単な例としては「電車では降車が終わる前に乗り込むべきではない」という「べき」が記録されました。やり始めると、守って当然のマナーをたくさんの「べき」として記録することになりました。しかし、どれも自分が変えることのできない他人のマナー違反であり、それを怒って気分を悪くするのは生産的ではないと再認識できました。
特に響いた表現と所感
がまんではなく、〝見極めた〟と考える
怒ってもいいことを我慢してやった。自分ばかり我慢している。と溜め込んでしまうことがあります。これからはそうではなく、「怒っても事態は好転しないと見極め、怒らないことを選択した」と考えるようにしたいです。
相手を打ち負かそうとせず、わかってもらうことをゴールにする
論理的に正しいことを言い、相手を論破してしまうことがあります。打ち負かそうとした場合、論破できなければそもそも怒りは治りませんし、論破できてもわかってもらえるわけではないため、事あるごとに衝突してしまうでしょう。名著「人を動かす」*1でも「議論に勝つ最善の方法は議論を避ける事だ」といった主旨のことが書いてありましたし、論破に意味はないことを再度心に刻みました。
最後に
感情に流されず、怒りと上手に付き合えれば色んなことが少しずつやりやすくなると思います。本書には紹介したもの以外にも明日から試せる簡単なノウハウ・Tipsがたくさん詰まっています。怒りっぽかったり、溜め込んでしまう人にはおすすめです。さっと読めてしまう文量でもあるので、騙されたと思ってどうぞ。
- 作者: 戸田久美,葛城かえで,柾朱鷺
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2016/06/24
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